■ズマロン 35mm 1:2.8

SUMMARON 35mm 1:2.8 No215XXXX(1965年)で、ズマロンf3.5の後続型のf2.8です。　デザインもよく似たズミクロン8枚玉の影に隠れて目立たないレンズです。

古いレンズなので絞り解放では甘い描写ですが、f5.6以上にに絞れば結構シャープで評判が良いのもうなずけます。　ズマロン3.5と比べてもシャープです。
色が濁らず素直な描写のように思えます。

結構奥目ですが、派手にゴーストが出ますのでフードは必要です。
一枚目の画像はフード付きでしたが、ゴーストが出ています。　フードはズミクロン50mm用のプラスチック製の12538を流用していますが全然ケラレませんのでお勧めです。

絞り解放付近での甘い描写は、現代のレンズに無い大切な味とも思えます。
ただ、この個体だけかも知れませんが、カラーでは絞っても周辺が流れる感じがしました。

写りよりは雰囲気重視で、昔のおおらかな時代のレンズを付けて写真を撮っている雰囲気がとても好きです。　価格も安いし、手に入れた時から外観はキズが多いので、普段から気がね無く使えるレンズでした。